最近行った、あるコミュニケーション講座。
いろんな角度から、普段意識しないコミュニケーションと向かい合って
いただきたいとの思いから、講義以外にワークショップや、セルフチェックや
あれこれと、オリジナルのメニューを盛り込んでいる。
そのなかのセルフチェック。自分がコミュニケーションに対して肯定的・積極的かその逆かを診るための簡単シート。30個の項目を毎回用意する。
受講者の方が自分を振り返り、自分がコミュニケーションについてどう向き合っているかを知っていただくのが狙いだ。
講義の休憩時間。ある受講者の方に声をかけた。
「さっきのセルフチェックどうでした?」
「いやー、実はこういうの、どちらかというと苦手ですわ。」照れ笑いされている。「ここしか、〇ついてないんですわ」
と見せてくれたチェックシート。確かに〇があまりついていない。
「ここしか、〇つけられなくて。自分はこれだけなんです」
と言われ、よく拝見すると
「この会社に入って良かったと思っている」
と、いう項目に〇がつけられており、なんだか安心した。
つとめる会社への感謝の気持ちがまずある。ということはコミュニケーションを
うまくとる上でも、まず不可欠な要素だ。
働く会社に感謝の気持ちがあれば、まずはコミュニケーションを受容できる。
うまく表現できなくても、気持ちがあれば、良好な関係づくりはできる。
「あ、ここが〇付いていれば、OKですよ。大丈夫、大丈夫。引き続き
ま、苦手かもしれないですけど、一緒に楽しくいきましょう」
と、声をかけ、お互いに笑う。
苦手といわれる方でも普段の会話でコミュニケーションを取り、小さなことから共感できることをみつけることができれば、いい。
会社が好き。会社に感謝している。
これが根底にあれば、次に進める。まずは素直な気持ちが一番だと思う。
この会社に感謝している!と思う社員が力を合わせれば
大きなパワーになると信じている。