「運命」を大切に。

先日のふるさとライブでも公表したが、私にとって今年はベートーベン生誕250周年の特別な年だ。ことあるごとに、ベートーベンの偉業や生きざまを自分なりに受けとめ、伝えていきたいと思っている。

そのライブでベートーベンのメドレーを即興で演奏した。まずは、お馴染みの・・となるとやはり、「ジャジャジャジャーン」の主題があまりに有名な交響曲第五番「運命」。全曲は知らなくても、曲の出だしはほとんどの人が知っている。
この「運命」。ベートーベンはどんな思いでつくったのだろう。
自身の聴覚への苦痛、苦悩。これを自らに課せられた運命と感じながら創ったのではと想像する。

知人のマジシャン(正確にはマジック・アーチスト)が以前、運命と宿命は違うと話してくれたことも、今になって改めて思い出す。
命を運ぶのが運命。すでに自らにやどっている変えられない宿命・・。

運命とは、命に運ばれてくる縁のようなものだ。

いいことも、時にはそうでないこともあるが、
これを、活かして、より強く生きることもできる。
運命は、ときとして、自分の生きるバネになるのでは。
そう、自分自身で運命は変えられる・・と思うのが良い。

最近、そんなことをよく考える。
運命を受け留め、運命を越えて、人生をまっとうする。
運命に負けるな。運命を活かす。
と、前向きである方がいい。
ベートーベンのこの曲も、私には悲壮感だけでなく、底知れない力を
感じる。

自らに与えられた運命を活かし、さらに道を切り開こう。

今日もジャジャジャジャーンの朝が始まる。

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