落語はじめお笑いの世界は、コミュニケーションクリエイターとしては大いに勉強になることが多い。
一人一人の噺家さんの個性、技術やセンスはもちろんのこと、その芸に託された思いやその表現に隠された努力を想像することも、学ぶことが多い。
今回も大阪の寄席を訪ねた。時間の関係で「朝寄席」という珍しいタイミングにて数名の噺家による落語を聞けるという幸運。その中に、以前から注目している噺家さんが偶然にも今回も登場。あの人や!と、すぐにその噺家さんを思い出した。
彼は前回の演目で、伝統落語を自作のパペット人形を使って演じ、こんな創作落語があるのかとびっくりした。今回は、なんと、SDGsをテーマにした作品だ。
森が破壊されているという現実に対し、地球を守る正義の味方と。ゴミの鬼が戦うという、子どもでも分かるシンプルなストーリー。
今回もこの噺家は自作の手作り人形を使い全身で演じた。もはや落語を超えた新たなパフォーマンスだ。
みんなの大切なふるさとを守るために、ゴミを増やしてはいけない、温暖化対策のため、森を守らねばならないということをしゃべりはもちろんのこと、頭からつま先まで全身を使い、一生懸命に演じておられる姿に感動、涙があふれた。
SDGs。政治や経済の世界では、さもありなんという上から目線で、という例も多いなか、こんなわかりやすい表現であることがいかに伝わるか、人々の心に染み入るかということが再認識された。
大いにヒントを受け、私にもできる発信をせねばと思った次第。
SDGs落語に続き、SDGs ライブもいい。
すぐに実践してみよう。それにしても、上方にはおもろいチャレンジ落語家がおられるものだ。究極のコミュニケーションクリエイターだと、脱帽。