「よーいドン」のない仕事。

小さな町にある老舗お菓子屋さんと最近、よくお話をする。
元気で、おいしいものを真面目に作って、接客もよく、地域に根差して
おられるので、出会ってすぐに大好きになった。
クリスマスのあとは、お餅・・・。ま、お餅もライスケーキというし、
お祝いには欠かせない食品であるが、とにかく12月後半は最後の最後まで休む間もなく、また新年もお年賀需要もあり、そんなに休めない。

老舗のお菓子屋さんはもともと和菓子が専門で、それに加え、代替わりと同時に近年洋菓子も扱うようになり・・・と、和洋両方の営業で大変お忙しい。
またそうでないとやっていけない。
基本、夫婦でがんばっておられるのが実態だ。

1月4日から営業。店先にお菓子がずらり並ぶ・・ということは、1月2日か3日から作り始めているだけだ。
「お店が休みといっても、実際は中ではなんやかんや動いていますよね。
もう30年以上そんな生活ですし、慣れていますわ。」
ボーっと休む時間などもったことがないと店主が言われ、妙に納得する。

本日1月6日から一斉にスタート。サラリーマンはそういう生活だ。
しっかり休める分、大変だと思う。大変だけれど、しっかり休める。
だからこの職業を選択される方が多い。
でも、今日のような始まりの日は、かなり疲れそうだ。
ゼロを100に戻すのはしんどい。

自営業者はしっかり休まず、ずっとなんやかんや仕事をし続けているから
あまり疲れないのだ。休日もゼロにしないで、常に何割かで稼働する。

これは働き方の違いというか、職業が違うから、当然変わってくる。

とにかくよーいドン!はしんどい。それよりも、1歩も2歩も先にスタートして
らくらく走りたい。

一見長いこの1週間も、気が付けばすぐ終わる。とにかく元気に走れることに
感謝し、新しい年の仕事始めとなりますように。

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