各店舗、初売りでにぎわっている。
初買いをしたい人が、そのお祭り気分を楽しみたい人が、わんさかお店に押し寄せる。
そして、大きな紙袋や福袋のステッカーを貼った袋をたくさん持って、にこにこ町を歩く人たちに出会う。
日本人は、日本という国は、本当に一見平和で、豊かだと思う。
但し、物質的に・・という一言が入るけれど・・。
クリアランス。
ファッション業界では昔からよく使われているが、セールの代名詞でもある。
もともとの意味をたどると、まさにクリアにする。一掃する。
これは、作り手、売り手側の発想だろう。
もちろん見方によっては、
買い手にとってもこのクリアランスはストレス発散にもなり、福袋でも買って、すっきり気分になれば、まさに新年にふさわしい心のクリアランスになるのであろうが・・・。
大量に作った本シーズンの売れ残りを安くして、一気に売りさばく。
もちろんお客は安いのを歓迎するから、そこそこ売れる。
さらに残ったものは、ファミリーセールなど関係者での販売、さらに残ったものは・・海外に・・。
こんなサイクルで、大量に作ったものをお金をかけてプロモーションをして、物流費と人手をかけて売りさばく、と同時に、次のシーズンの商品を企画生産する・・。このサイクルは一体、いつまで続くのか?このサイクルを回すのにどれだけのコストが、資源が消費されるのだろう?
今、世界中が、持続可能な社会とか地球温暖化とか真剣にその対策を講じようとしているが、これらの生産と消費のサイクルは、それと無関係のように存在している・・ように見えて、とても違和感も感じる新年。
とはいいつつ、自分も目的がある売り場には足を運ぶ。
でも、もういいや。と昔ほど、消費意欲もわかなくなった。
もうモノはほどほどある。もう十分である。
どうせセールで買ったものは・・・という経験もある。
人は、いつまで消費をし続けるのだろう。無理にしているような気もする。
自分自身の生活姿勢も含め、2020年真剣に変わる気があるならば、何かを
やめる。ということを決断し、ひとつづつ行動していかなければ、結局、地球はさらに加熱し、地球全体がクリアランスされてしまうかも・・。
いいのか、こんなことで・・。楽しすぎる日本は、そのうち・・という危機感を抱ちながら、慎重に賢明に判断、行動していきたい、と思う。