知人が経営する飲食店。立地はさほど良いとは言えないが、大学の近くにあり、学校関係者はじめ、地元の人を相手に地道にがんばって信頼を得て、常連さんの店として営業を続けてきた。
でも、立地がそんなに良くないのと、学校のカレンダーに客数が左右されるため、少しでもと思い、年末の会食の連絡をしている。3か月ぶりの連絡だ。
すぐメール返信がない。1日待っていたら、返信が入った。
実は先月、店を閉店したとのこと。へ?寝耳に水だ。前回お会いしたときは、がんばるしかないっすね。とやる気満々でおられたのに。
続くメール返信によると、10月の消費税増税の絡みでカード払いの還元策によりカードで払うお客さんが増え、現金収入が激減してしまった・・その影響とのこと。確かに、5%還元といわれれば、お客さんはそうするだろう。そんなPOPが店内に掲示しているなか、カードがあるのに「現金で払おうか?」というお客様はよっぽどだ。私は知り合いの店の場合、あるいは小さなお店の場合、「本当はどっちがいいですか?」と聞くが、聞かずにカードで払うことも多い。
とにかく、カード払いが増えた結果、お店が閉店においやられるという厳しい現実。
でも、救いはその店主は前向きでおられるということ。
「借金返したら、またやりますんで。絶対やりますんで、そのときは声かけさせてくださいね。せっかく応援してもらっているのにすみません」
とのこと。もちろん、これからもとことん応援する気持ちは変わらない。
小さなお店を応援しよう。そうしないと、いいお店がなくなってしまう。
カードはお店には負担である。現金商売がいいお店には、ぜひそう応援して
いかねば・・。