精神的リーダーの存在と感謝

バチカンより、キリスト教の最高指導者、フランシスコ教皇が初来日。ローマ法王としては38年ぶりの来日で、信徒の方々はもちろんのこと、それ以外でも日本中が湧いている。
父と同じ年齢なのに、颯爽と飛行機に誰の手も借りることなく乗り込まれる姿を見て、本当にかっこよく、素敵だと思った。
南米大陸出身の法王は史上初。貧しい人やさまざまな弱き立場のに寄り添うその姿勢と行動が世界中で支持されている。
私も心から尊敬しており、その思いあまって、以前自作のザビエルの曲を入れたCDをお送りしたことがある。
なんだか、直接コミュニケーションしたい、直接お言葉をお聞きしたい、声をかけていただきたい人なのだ。
その人柄、優しさ、心の広さは、国も宗教を越えて、伝わってくる。

以前、ブエノスアイレスで修行された教会にも出向いたことがあった。

法王に就任されたときのブエノスアイレスの町での盛り上がりも現地で垣間見たことがあった。皆、心の支えとして、法王さんを慕っている。

長崎にまず行かれたことが素晴らしい。そして広島へ・・。
長崎は日本を代表するキリスト教が普及している町であるが、その困難の歴史は世界にも例を見ない・・。だから、世界遺産に登録された。
その町に、まず出向き、原爆や弾圧という苦難を乗り越え、生きてこられた現地の人々に直接発せられる言葉は、さぞかし、心に重く、優しく響くだろう。
一生のうちにお会いすることができない方に、人生の瞬間にお会いできることはその後の人生のお宝になるはずだ。

長崎に多くの人が集まってこられた。

私はその余韻が残る数日後、たずねる予定。

雨の中、大勢の人が集まった長崎、広島両市での祈り。被曝者への思いと平和への願いは、静かな感動とともに世界中に伝わったことだろう。

リーダーとは何か。人をより良き方向へ導ける存在のこと。

日本においでいただき、本当に光栄です。

今日のコンサートでは、その気持ちを演奏に託したい。

フランシスさまに連日のハードスケジュールが心配であるが、それこそ神さまが見守ってくださることを祈りつつ、、、。

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