3月14日は北陸新幹線の開通日。と同時に、JRのダイア改正により、運転を終了する列車もある。一度は乗りたかった、偶然、直江津駅でその素敵な姿を見ただけで興奮したトワイライトエキスプレスたちも最終の運転を終えた。各駅で最後の列車の通過、停車を涙で見送る人たちの様子を見て、鉄道とは人々の夢の証しであると改めて思い、また3月13日に4回忌となった鉄道作家の野村正樹さんのことも思い出した。野村さんが生きていたら・・と。
私的には、北陸新幹線の登場と引き換えに、運転を終了することになった、特急はくたかに格別の思いがある。トワイライトの最終運転日ということもあったかもしれないが、はくたか運転終了も間近となり、越後湯沢駅から直江津に向け、大勢のファンたちが駅に、車内にいた。こんなに混んでいるほくほく線のホームははじめてだ。最後のはくたかの姿を撮ろうとする人も多数。私自身も、思えばこの10年間、新潟から上越、糸魚川方面への出張には、この特急を愛用していた。トンネルの関係か電波が悪いのも特徴で、また眺めが最高で、心現れる移動時間を体験させてもらった。そして、一度だけ上越から金沢へも行ったことも懐かしい。
便利になるのは確かにうれしいけれど、姿を消していくことはさみしい。鉄道は永遠のロマンである。人々の夢を乗せて走る。
「線路はつづくよ~。どこまでも~♪」この歌を歌い、長い間、いろんな旅人の足となってくれた列車たちの最期に感謝したい。
時代は変わる。何十年か後、新幹線も別れを告げることがあるかも?時代が変わっても、人々の夢を乗せて・・・だけはなくならないように。列車の最終運転を見守り、涙する人がいる・・・この姿を見て、なぜか共感してしまう自分がいる。新潟通いのおかげでこの電車と出会えた。はくたかさん、お世話になりました。
線路は続くよ、でも・・。別れがさみしい新幹線開通日。
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