ある上場企業の女性の取締役の方とお会いしてお話しする機会を得た。
50代後半ということで同じ世代。
就職への向かい方、仕事への姿勢、女性としての生き方・・・
おそらくこれは、現在の20代の人たちとは違う、30年以上
男社会で生きてきた、表現しづらいが骨太の信念のようなものがあるという点では共通している。
そうでなければ、今日まで仕事を続けてくることは難しかったはず。
会話のなかで、
「私は自分がいるカゴが小さく感じられてきて、脱サラしました」というと、
その方は
「私の方は会社が創業間もない頃に入社して、その後どんどん忙しくなり、会社も大きくなって、カゴが大きくなって、どうしよう~という感じで、走ってきたんです」
なるほど、企業戦士として働く自分が入っているカゴが、どんなサイズかによってやりがいや、価値観も変わってくるのだと思った。
カゴが大きくて・・・と思ったことがない私には、とても新鮮な気がした。
企業戦士として働き続けてきたその人は、ゴッドねえちゃんのようで、たくましい。男のなかで踏ん張ってこられたその強さ。
歩く道は違えど、何か共感するところが多々あった。
50代の女性。がんばっている人たちは、とてもすがすがしく、そしてキャリアがあるのに、偉そうでない。その自信がまた小気味よい。
カゴのなかで生きるか、飛び出て、身の危険を感じながらも自由に飛び続けるのか。
どっちもあり。
みんな違って、みんないい。かごもいろいろ、それぞれの役割を全うすればいい。