さすが、上司は覚えている。

会社員時代に何人もの上司のもとで働かせていただいたが、私を最初に海外出張のチャンスを与えてくれた、命の恩人のような上司とは、しばらくお会いしていない。おそらく70代後半だ。先日関西ライブのご案内を郵送した返事が、ライブ終了後、ハガキで届いた。ああ、お元気だったんだ~。昔ながらの几帳面な字を見て、安心もする。ウクレレやったり、いろいろ楽しそうな日々を送っておられるようだ。フェイスブックも活用していると聞き、さすがITの担当部長も兼任されていたよみがえる方だ、世の中の変化にしっかり対応されているのは今も昔も変わらない。いただいたハガキに「NYのセントラルパークにMY CHAIRを置く夢はかないそうですか?楽しみにしています」と結んである。瞬間、驚いた。そうだ、そうだ、15年前の年賀状に、確かにセントラルパークの写真も入れてそんな文章を書いた記憶がある。あの公園は寄付で成り立っており、そこにおいてある椅子には寄付者の名前が印字されており、いつか私も・・・と思ったのだ。正直、最近、セントラルパークに行けていないせいもあり、その夢をしばらく忘れていた。
そして、他の夢に夢中になっている自分に笑えた。そうだ、NYのこれも果たさねば。それにしても、わが上司はさすがである。部下たちの夢をずっと覚えていてくれて、応援してくれているのだ。ありがたい限りだ。NYに最初に行かせていただいた上司から、NYの夢の確認・・。春の到来、夢をひとつひとつ叶えていこう。

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