懐かしく思う、とっておきエアメールの時代

小学校の頃、一緒に合唱した海外の人々。ソウルやウィーン、またルーマニアの合唱団というのもあった。公演時に住所を慣れないローマ字で交換し、そのあと手紙を出し合った。残念ながらその文通は2回ぐらいで終わっていたが、届くかなというドキドキ感と、返事がきたときのあのエアメールのスタンプ付きの封書は、今思い出しても懐かしく、そのときの彼ら彼女らに今も会いたくなる。ああ、ずっと交流しておけばよかった。電子メールもなかった時代だ。懐かしい。ルーマニア合唱団の仲間からのお手紙はかわいらしかったな~。イラストが描いてあって、みているだけで海外旅行しているような気分だった。
と、40年ほど前の体験を思い出す。今はネットの時代だ。出会った人と、出会わない人とも簡単に出会える。その感激は依然より薄いかもしれない。が、海外で出会った日本人に久しぶりに会いたくなるときがある。自分の中に違う風を送りたいときだ。メルアドを忘れても検索すれば出てくるという恐ろしい時代・・・でも、元気にがんばっている様子がサイトの更新記録で確認でき、安心もする。
ネットがなければ、こんな風に久しぶりであっても、思いのままコンタクトすることは難しい。エアメールは1通1通が宝物だった。心をこめて手紙を書き、緊張して住所を書き、切手を貼って いつもと違うポストに入れる・・あのドキドキ感が今はない。ときどき思い出そう。海外に、世界に大きな夢や想像を膨らましていたころを。

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