コミュニケーションクリエイターなる仕事の醍醐味のひとつは、幅広い世界の人々との出会い、交わりだ。
音楽に関わるときは、演奏や作曲で生きている人たちに出会い 、いわゆるビジネスの世界にいるときは、経営者から新入社員、派遣さんからパートさん、業種業界もさまざま・・・日本各地の働く人に出会える。
ひとり「さあ、今日も出会うぞ~」と意気込んでも、どんな出会いを得ることができるかは、まさに神のみぞ知る、の世界だ。
だからこそ、出会いは面白い。逃げ出したくなるような出会いもないとは言えないが、それよりも、会えてよかったと思える人との出会いが圧倒的に多い。
そんななか、最近は30代前半のパティシエに出会った。彼は静岡生まれであるが、今は新潟に住む。それまでに京都、パリをはじめ、各地を巡り、修行をしながら今日にいたったようだ。その業界の人間ではないため、彼の本業のすばらしさはまだ勉強中であるが、なかなかいない「しゃべれる菓子職人」というところがとても気になったし、気に入った。
もくもくと繊細かつ創造的な仕事をするパティシエの姿はお馴染みであるが、活発に商談会やプレゼンにも顔を出し、しかも広報まで勉強しようというのだから、実に将来が楽しみだ。・
そんな彼とはまだ2回しか会っていないが、その間のやりとりも実になめらかである。
「今の立場に関係なく、一生おつきあいいただきたいです」と笑顔で言ってくれるところもかわいい。
そう、歌え弾けるマーケッターがいていいし、しゃべる菓子職人がいていいし、
既成概念を越えるところに、存在価値があるのもいい!
「どこで仕事をしていてもいいんです」
と、そんな言葉も発する彼とは、何かと共感するところが多い。
姉というより、母に近い年齢差なのであろうが、元気な弟たちが増えていることが本当にうれしい。
いつか、彼に難しくて楽しいオーダーをしてみようと思っている、