病院暮らし。これはなかなか、慣れない人にとってみれば苦痛の世界。
閉ざされた世界・・。
こうなってみて、普段の生活のありがたみが身に染みるのだと思う。
でも、普段の生活ができないから、お世話になる。それが入院だ。
そんな病院暮らしで求められるもの。
それは「情報」だ。
外で起きていることが、知りたいと余計に思うようだ。
お見舞いに来る人との会話は、とくに家族や親しい人との会話は
普段の生活に近い会話ができ、話をきくだけで想像するだけで楽しいようだ。
さらに、
各ベッドにはテレビもあるが、これはカード式で有料でもあり、
有料のわりに、いい番組も少なく、院内テレビには電波の環境も何かと
家とは勝手が違う。
だからテレビはほどほど。が良いし、情報を得るには今ひとつのようだ。
目も頭もしっかりしていれば、読書は最高だ。
そんななか、ハンディタイプの本は役に立つし、適度な文字量があるものの方が、暇つぶしにもなる。
いろんな要望を聴きながら、求めるものを持参する。
結局は本というものはこの時代にも、なかなか役に立つ。
情報に飢える。
そんなことを日頃、考えたこともなかったが、いかに普段の生活は情報を選び放題でありがたいことか。
閉ざされることでわかることがある。
さあ、今度は父にどんな情報を差し入れするか。
今からでは遅くない。暇つぶしだけでなく、少しでも心の栄養になる情報を差し入れようと思っている。結局喜ぶのは、週刊〇〇であるけれど。