付加価値を創るパッケージコミュニケーション

ある工場を訪問した。パッケージを企画制作する会社だ。これまで手がけた作品例を拝見すると、ああこれ!と懐かしいお酒や化粧品、ブランド品の箱がずらり。売り場を華やかに彩り、高級な商品を丁寧に守ってきた高級パッケージたち。このパッケージたちは、商品を購入した後もなかなか捨てられることはなく、思い出と共に保管されたり、違う用途で生かされたりしている。

自宅に眠っている大切にしている箱の一部が、ここで生まれたと思うと、ものづくりの裏方を支える人たちの存在を改めて思い、こみあげてくるものがあった。

今は、過度な包装は求められない傾向にある。しかし、ギフトのマーケット特にプレシャスな商品には、パッケージングは不可欠で、商品の一部とも言える。

購入した、それをもらったお客様が、ワクワクしながらその包みを、箱を開くときの、この瞬間の気持ち。時代が移っても、このニーズは消えない。

パッケージは、物を物語に変え、感動を包む。

材質、カタチ、色、ロゴを含めた、そこに込められたメッセージ。

パッケージは、商品の価値を高める貴重なコミュニケーションツールである。その技術を追求、トレンドを先読みしながら提案続ける職人社長にお会いし、嬉しい世界が、今も存在していることをとても嬉しく思った。

価値ある商品は時代を越えて。どの業界でも同じだと思いたい。

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