前にも述べた、新聞コラムの話題。先日で、最終回となったが、新聞は形を残すメディアであるので、その話題は今もまだ続いている。
よく新聞を読んでいて、いい記事があればその記事を切り抜く、あるいはコピーして、人に見せる、渡す・・・。これは、新聞社の立場からすると本来はすべきことではないが、実際、新聞のそういった活用は日常的だ。
今回、私が担当した記事のコピーを、親は(なぜかカラーコピーもとって)、
クリアファイルに入れて持ち歩いていた。
「コピーどこでとったの?しかも、カラーも?」
どうやら、ご近所の方たちが、写真が載っているので、とカラーコピーをとって
くださったり、ある方は毎週掲載されると10部コピーして「はい、今週のですよ」と渡してくださったそうで・・。
新聞社の方には申し訳ないのであるが、購読していない方もいるため、コピーを
さしあげると喜ばれるらしい。
82歳の父は、毎朝新聞を読んでいるが、私のコラム掲載日を楽しみにして
どんな話題を書いたかもしっかり覚えていた。ボケていないことも確認でき
良かった。
今しばらく、親たちの周囲との話題には、この件ももれなくついてきそうだ。
新聞や本など、印刷物は拡散しない。ちゃんとここにある。
その確かさが、今、ありがたい。
歓びの余韻。喜びや小さな感動が長持ちする。
その瞬間で、人々は元気になれる。
これも含め、いい経験をさせていただいた。