顔が・・。

お世話になっている方との久しぶりの再会。もう数年闘病されており、さまざまな治療をやりつくし、その上で、その治療を中断され、自然な暮らしに戻られた。人生の時間が短くなっても悔いはないとの言葉に、その限られた時間が少しでも伸びるようにと喜んでもらえるなら何でもしよう!と思いついたのが、始めたばかりの楽器の録画。
はやく聴きたいといわれていたので、ライブは無理でも、練習風景の録画なら少し見せられるかも・・と思い、まさしく自撮りをして、当日、見せる。
音は多少鳴って、演奏らしい音色・・はするので、それを喜んでくれるかと思いきや、「弾いている顔が、よくないですねえ。そんな難しい顔しないといけないんですか?もっと笑って弾けないんですか?」
との一言。
「いやー、弾けるようになりましたね~」とか、「いい音ですね~」という一声を期待していたので「そこですか!」と軽くショック、と「確かに!」と苦笑。
確かに、まだ始めたばかりの楽器は、操作が不慣れで、しかも指先は自分で見ながら演奏できないため、頭の中で想像しながら、指を動かすため、眉間にしわが寄るのだ。ピアノのようにすらすらと弾けるものでなく・・。
またピアノ演奏のライブは、だいたい横顔しか見えないが、この楽器は真正面から見える。だから、顔が大事!顔が手や指と同じぐらい重要であることを、その一言で知った。

そう、演奏家は顔!顔!造作ではなく、表情。

とくにこの楽器は、いい顔して弾く練習が必要だ。

ピアノとはここが勝手が違うということも、新たな学びに。

今度こそ、とリベンジをする。ぜひまた次回聴いていただけるように
スピード上げてがんばろう。
ゴルフも、なんでも 感動を届けるのは、勝利を導くのは顔、笑顔なのだ。


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