8月は祈りの月である。
お盆に向け、各地でさまざまな祭りや、祈りの行事が行われている。
先祖への祈りに加え、この夏に戦争で亡くなった方々への祈りを捧げる季節。
身近なところでは、初盆を迎える方も周りにおられて、夏は楽しい夏休みというだけでなく、大切な人を偲んで祈りを捧げる、聖なる時間である。
今日、広島の原爆の日を迎える。毎年この季節が来ると、この日になると
この惨い戦争の爪痕を恨めしく思い、また74年の時間を経て、この現実が
だんだん遠い存在になっていくことにも、危機感を覚える。
本日の国内主要メディアのトップニュースにこの話題はなかったのは大変残念。
今日という日の記憶が薄らぐことがないように、みんなで祈ることは
大切だ。日本だけでなく、世界中で祈りを捧げたい。
このタイミングでか、戦争で亡くなった方の遺骨が日本人のものでないものが
多くみつかったとの報道に接し、遺族にとっては、たまらないと思った。
自分の意志に反して、異国で、地元で命果てた方たち、犠牲になった方たちの
苦しみがあって、その上に、今日の平和な暮らしがあることに、改めて感謝
したい。
時間は意識しなければ、忘却の方に流れる。
せめて、8月は祈り、考える、「たちどまり」の時間にしなければならない。
改めて、今日は広島の原爆記念日。
世界中がこの現実に向かい、自問自答したい日である。
被爆者という言葉は、この世になくて良かったのに・・・。
罪のない人たち。無念の死で生涯を終える人たち。
もういい加減に、そういうことが世の中からなくなるように。
心からの祈りを捧げる。8月は静かに過ごす、鎮魂の月。