ミュージアム巡りをする。有名無名限らず、芸術だけでなく、町の歴史などを
知るために時間があれば足を運ぶ。各行政では、その町の歴史的資料を保存、公開。ひところミュージアム建設ブーム?のようなものがあったのか知らないが、お金をかけて豪華すぎる展示を施し、しかし来館者は少なく・・・という例も多くみかける。お金をかけすぎないでも、手作りでも工夫があれば、もっと伝わるのにと思うような、いわゆる「ハコものミュージアム」は今後の課題ではあるが、その真意に「わが国の、町の歴史をちゃんと後世に伝えたい」という思いがあることは大賛成だ。
その一方、最近、歴史遺産を無残に、暴力的に壊す人たちもいるようで、意図的に映されたその映像を見ると、底知れない憤りと恐怖を感じる。
その破損した遺跡が技術的に修復できるといっても、その修復に要する費用も時間も甚大であり、いや、そういう問題ではなく、人間の歴史自体が崩壊している点が問題であり、モノではなくココロの問題こそが、問題だ。
人間自らが紡いできた長い歴史を、こんな心ない行動で壊していくことを自分たちの自己主張として堂々とやっている人たちがいて、それを公開することを見せしめや恐喝のように行う・・。心から怒りと悲しみを感じる。
それに比べれば、上述のハコもの問題は、平和の証しだと笑い流すこともできるのかもしれない。
人間というやっかいな動物は作っては破壊し・・の繰り返しであろうか。
歴史は繰り返す。常に進歩しているのかどうか、一体世界はどこへ向かおうとしているのかをきちんと見極めることが大切だ。
人間は残す、人間は壊す。そして・・
カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク