資格か経験か?

日本人は、資格とか学歴とか派閥とかが好きな民族だと聞いたことがある。
だからそれにまつわるビジネスも花盛りだ。
私自身は、受験とか試験とか点数を競うような場は若いときから好きではなかったというか、苦手であった。
その結果、それではない方法で道を進んできた結果、かなりアウトロー的な生き方になってしまったと思うが、そのことに悔いはない。学歴も重視しておらず、人様に語れるような大それた履歴もない。いわゆる有名校を出ていても尊敬に値しない人にも出会ったし、いわゆる立派な経歴がなくても素晴らしい生き方をされている方にも多く出会った。どこどこ卒と、卒業して30年経っても言っているのもどうか?と思うし、どこに行ったよりも何をしてきたかの方が大切と思っているから。
資格がなくても、いわゆる模範的な道でなくても、これまでやってきた仕事はどれも自分なりに全力で取り組んできた結果が、今につながっているとも思う。
最近知り合った方も音楽の世界の仕事をされているが、いわゆる音楽学校卒ではない。だからある意味、苦労もされてきたとのことであるが、その中で独自の方法で道を切り開き、実績を積み、口コミから今日にいたっているという。同じ仕事を30年も続けられるということはそれなりに実力がなければできない。学歴や資格がなくてもできるという立派なお手本である。
資格とは相対的な価値であり、またモノごとの入り口に必要なもの。実際はその入り口に入ってからが勝負である。
そして経験とは、いわゆる決まった入り口がないところから始まり、永遠に続く。その過程の瞬間瞬間が勝負であり、積み重ねた後にその価値がわかるものである。
ま、仕事だけでなく、人生すべて、「経験にまさるものなし」だと思う。これからも、豊かな経験から学び、自分の人生を価値あるものにしていきたいと思う。もちろん仕事によって、人によって、資格も学歴も生かし方はそれぞれだ。
常に謙虚に、自分は何をするのか、、、という命題を無心に追いかけたい。

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