やってきた人こその泪と言葉。

地道に、ひたむきにやってきた人の言葉は響くんだ。
口先だけの人間が発する言葉とは、ひとことの重みが全く違うんだ。
このことが、今回もよくわかった。

また、努力を重ね、プレッシャーと戦い続けた人の泪は
本当に美しいということも、今回よくわかった。

イチローの引退。
日本で9年、アメリカで19年の26年間・・。
名古屋生まれの野球少年は、45歳まで現役でプロの現役をつとめ、そして
引退。
まさに平成とともに、イチローの選手生活も終わりを迎えたという、このタイミング。

私は、彼の野球はもちろん、でもそれ以上にインタビューの時の彼がずっと好きだった。
一見、クールだけれど、情熱がこもっていて・・。
いつも目が涙目でも、しっかり前を見開いて、力強く話す、イチローの表情と言葉はとても素敵だ。
彼の言葉を聞いていると、じわっときて、たまらなくなる。
そんなことも多かったが、今回もそうだ。

そして、名言をさりげなく言うのも、さすがだと思う。

「他の人よりがんばったとは絶対言えないけれど、自分なりにがんばってきた」

今回、この言葉が一番響いた。
「自分なりに」という点がとくに。

そうだ、努力は自分なりにできることを、でよい。
とにかく努力あるのみだ。

また、彼は野球を愛したからこそ、そこまで努力できたのだともいった。

好きなことに打ち込める仕事ができることは、本当に幸せだ。
これも努力あっての結果だ。

いつか引退するとはみんな思っていたし、ここまでよく頑張られたと
心から拍手を送りたい。
私は、結果もすごいけれど、彼の生きざま、がやっぱり好きだ。

やってきた人の言葉と泪。

まだまだだ。自分に言い聞かせ、イチローに心からの拍手を送ろう。

まさに平成のヒーローに!

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