先日ある地域のお寺の檀家さんたちが集まる会でコンサートをさせていただいた。おかげさまで大変良いお客様に恵まれ、とてもよく聴いていただき、盛り上がった。CDをご購入いただいた方も多く、ああ、喜んでもらって良かったと、こちらも大変満足。その余韻は私の中でまだ残っているが、そんな中、主催者の方よりメールをいただく。
「電話で少し話せますか?」「今、いいです。」
すぐ電話がかかってきた。何事か起きたのかなと思ったら、
「この前、参加されてCD買ってくださった方が、いつも車であんたのCDを聴いておられるんだって、『それが泣けて泣けて、、』と言われて、それで、『私が死んだらお葬式で流してほしいと娘にも言うてあるんです。』と言われたので、それを伝えたくて電話しました。」
なんという・・・。私の曲をお葬式に流したいとは・・。そんなこと言われたのは、生まれて初めてだ。そんなことあるんだ・・・。とてもとても感動した。
そんなつもりで作った曲ではないけれど、そんな風に扱っていただけることはとてもうれしい。人生の最後の曲・・にと思っていただけることに改めて、驚きと喜びを感じる。
不特定多数の多くの人に派手にアピールすることよりも、こんな風にひとりひとりの心に伝わっていくこと。感動の場面を創っていける機会をいただけることに、心から感謝である。
どの曲がそんな風に思ってもらえているのか・・。今度、ぜひ聴いてみたいと思う。