恐るべし、デイサービス。

運転免許を返納し、体力気力と不安な日を送っていた父にデイサービスをすすめ、通い始めてもう半年ほどか。
週二回の半日の外出ではあるが、決まった日に行く場所がある、やることがある、会える人がいる。そして体を動かし、口を動かす。世間との大切な交流の場として、重宝している。
デイサービスはお年寄りの駆け込み寺のようだ。
送迎サービスから、体調管理のサポートから、そして話し相手まで・・・。
家族にとっても、本当にありがたい。

何より本人が喜んで出かけていき、みるみる元気になったことがうれしい。
免許を返納したあと、生きがいを失くしていたかに見えた、父がなんともいい感じで、若返った気がして・・・。
おまえに夫婦のコミュニケ―ションも改善?

わが家だけでなく、他の家庭でも、デイサービスのおかげで、99歳のおばあさんが、みるみる若返って元気になったというのを見聞きし、驚いた。
もう先が短いかもしれないと、もう一度会っておかねばという気持ちで会いに
出かけたら、大変若返り、お肌のツヤもよく、会話も成り立つ。
100歳近いおばあさんが、デイサービス担当の若きス男性スタッフをお気に入りで、その人に会いに行くのが楽しみで・・・なんて、話を聞くと、福祉のお仕事をされている方は、本当に大したもんだと感心、感謝だ。

一方、お年寄りがこの素晴らしい福祉制度により、どんどん元気に長生きされることはうれしい反面、長生きされる家族の負担についても考えてしまう。

人は命を与えられている間、生きなければならないのだから、どうせ生きるならば元気に楽しく。そして、できれば、自分の場合は・・・とあれこれ考える。
働ける間は、働く。動ける間は、動く。いずれにしても、楽しい人生をつくるのは自分であり、それは今からの積み重ねでしかないが、
まずは、親たちが元気に人生を終えられるように、笑顔で楽しく人生を結べるように・・・。


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