買い物をして、素敵なペーパーバッグに入れてもらうととても
うれしく、とくに外国に行った際に入手したものは、自分の旅の記念の
しるしとして、コレクションとして大切に保存してきた。
引っ越しするときに、こんなに紙袋をもっていたのかと自他ともに驚くが
でも、やはりこれは私にとって大切な思い出かつ素晴らしいアートで、もう
手に入らないものもあるので、と引っ越し先にもその多くを持参した。
しかし、この紙袋、これ以上増えると困るな~と思っているのも事実で、
最近は買い物をしても、同じ袋が家にあるならば、もう増やさないと決め、
自分の手持ちのバッグに入れるようにしてきている。今ではエコバッグも必需品。
日本の売り場では、スーパーでも「袋にお入れしますか?」と尋ねられ
不要であれば、1円か2円引いてくれるようになったが、デパートではそれも価格に入っているせいか、袋は要らないと言っても値引きなしで、「紙にされますか。ービニールでよろしいですか」と選ばせてくれる店もあり、そこでは紙袋が貴重、高価といった扱い。
一方、ドイツでは、どれだけ多くの買い物をしても、バッグに入れてこないし、要不要も聞いてこない。
必要だったら、買いなさい。売ってあげるから。という態度。エコバッグはレジ前で販売している。
しかも、プラスチックの袋への抵抗は強くなっており、
手提げのビニル袋に入れてほしいと言うと、ちょっと「え。入れるの?」とにらまれたりする。
先日入ったレストランでは、料理が多すぎて食べきれず、残りをもってかえることに。店では、慣れているようで、紙製のボックスに詰めてくれて、そのまま
「はい!」と渡され、え?これ、どうやってもってかえるの?この弁当箱を抱えて電車に乗るの?「いやー、袋は用意していないから」という対応。
とにかく、ドイツのショッピングバッグの廃止の徹底はすごい。
お隣、フランスはゆるい。まだまだお菓子を買えば、ドリンクを買えば、
ビニルの袋にも、豪華な紙袋にも入れてくれる。
ドイツの厳格さとはえらい違い。日本はその間ぐらいだろうか。
袋。包材は商品ではなく、買ったときだけ必要で、あとは捨てるもの。と思えば徹底的に減らす方法が正しい。
一方、包装紙も商品の一部で、商品を入れて歩く楽しみ、見る楽しみ、開ける楽しみを味わってほしい・・と思えば、これは商品の一部で、付加価値のあるもの。だから、捨てないでおいておきたくなるものだ。
同じ資材でも、お国柄でまったく扱いが違う点は大変面白い。
いずれにせよ、ゴミを減らさなければ、自分たちの首を絞めることは間違いない。今回、おかげでドイツでの包装紙はほとんど持ち帰ることがなかった。
消費の段階にもより、この考え方はさまざまなのかもしれない。
持ち帰り方も、自分で考えなさい!
書きながら、昔お鍋をもって豆腐を買いに行っていた時代を思い出した。いつからパッケージや包材が当たり前になったのか。
いろいろ見直すいい機会。それにしてもドイツの徹底ぶりは、こんな一面からも感心する。