国のブランド力を考える

私から見て、今、世界でもっとも信頼できる、安定感のある、好感をもつことができる国はドイツだ。経済も政治も、人々も、商品も安定している。
ゲマインシャフトなる、真面目な精神性が今のドイツを作り上げているのだと思う。真面目さゆえに、まっすぐ故に20世紀前半の失敗もあった。ナチスがこの国に君臨したのは、狂気であり、悲劇であり、そして結果、国を分断させてしまうことになる、人類史上、もっとも悲しすぎる歴史もあるが、その厳しい経験を反省、謝罪し、現在に活かしているように思う。

リーダーが信頼できる、寛容さを感じる、間違いがない、いい加減な仕事をしない・・・。ドイツには面白いものが何もないという人がいるが、そんなことはない。もちろんパリやNYのような華やかさやおしゃれなセンスはどうかなと思うが、それを越えて、精神性豊かな先進国であり、今に残るさまざまな音楽はドイツ発祥のものが多く、思想面でも多様性かつ深淵なるものが多い。哲学者を多く生み出す国とはすばらしい。

電車もフランスやイタリアのように半端なく遅れることもなく、安心して移動できるのも、アウトバーンで事故を見たことがないのも、真面目な気質があるかだろう。

日本の国民性に共通するところもあるが、日本が学ぶところは多い。

私はメルケルさんが大好きだ。彼女は素晴らしいリーダーだと思う。
国のブランド力を上げる努力を続けてきた人だ。と思う。

日本のブランド力って何なんだろう。観光だけでは、ブランド力は育たない。

真の意味で世界的視野で、深い考えのもと、じっくり育まれるもの、受け継いでいくものとしてのブランド力について、改めて目を向けたい。






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