と、タイトルはちょっと大げさになったが、ハッピーコミュニケーションマグネット「La Grande Roue」発想の生誕地はパリである。独立後16年間に何度かそのきっかけとなった、ConcordeにあるLa Grande Roueに数度再会した。季節限定というところもなかなかいい。偶然出会えたらこの上ない幸運!といつも思う。これを見ながら、「人生は観覧車のように」の曲も浮かんだ。そして、幸運にもわずか1日滞在のパリで、今回も再びわがルーツに出会うことができた。風雨に傘ごと飛ばされそうになりながら、しっかり歩み寄り、この観覧車を360度から観察し、目に焼き付ける。ふと35歳を前に、これに乗った自分を熱く思い出す。何を思ったのか。どう勇気付けられたのか。今一度、自問したく久しぶりにこれに乗りこむ。パリの景色を上から楽しみたいから…という人が多いだろうに、自問するためにこれにひとりで乗るとは、クレージーな感じではある。急ぎ早に乗りこみ、3回転している間に、景色だけはあの頃と変わらないパリの街を眼下に、これからの人生はどんな観覧車がいいのか?メンテナンスやリノベーションは必要ないか?などなど、普段思っていることをあれこれ思い浮かべながら、観覧車はゆっくり上に上がって、そしてゆっくり降りていく。社会全体がこんなに高齢化になっている現在、自分の行うべきことは?そしていずれ自分も高齢者になったときには、このコミュニケーションクリエイターという存在はどうなっていくことがより幸せなのか、などなど。
不穏、不安がはびこるこの社会の中に、一本軸を持ち続けなければ、生きることがむつかしい。うーむ、西側に来ると、ちょっと哲学的になってしまうが、その考えをベースにして、自分の活動の新機軸を創ることを決意する。
原点回帰から新機軸を見出す
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