バレンタイン狂騒曲。

ジャズの名曲「マイファニー バレンタイン」。伝説のトランぺッター チェットベイカーが奏でるメロディが最高。切ないほどのメロディ。そして、以前NYでわずかの機会ではあったが、ジャズの歌を教えていただいた先生にこの曲を演奏するとき「毎日がバレンタインなんだよ」としみじみ言われたことを、今も思い出す。
そう、愛は毎日。だから毎日がバレンタイン・・・。

一方、(クレージーキャッツの「てなこと言われて・・」とはじめる曲の転換のような感じであるが)
日本のバレンタインは、異常である。というか、単なるチョコレート祭り?
愛を建前の?テーマにしたギフトビジネス合戦である。
もともとのバレンタインのルーツであった、聖バレンタイン様はこの現象をどう見ておられることか・・。

デパートもどこもここもチョコ売り場。世界で最もチョコを短期間で売るのが
日本のバレンタイン。だからチョコのパティシエもどんどん来日。とにかく
消費をあおるだけの商イベント。ま、恥ずかしがり屋の日本人にはこういった口実はコミュニケーション上大切だから、ずっと続いて、過熱、そして違う方向にいってもまだ続いているのだろう。

12日に郵便局に行ったら、チョコらしきものを送ろうとしている女性客たちを
多く見た。郵便局の職員さんにその多さを尋ねると、「今日はまだましです。明日13日はもっとすごい物量になると思います。」と苦笑されていた。チョコが売れ、物流、宅配業界も繁忙。チョコを宅配している、宅配の男性スタッフはどんな気持ちなんだろうか。

さらに思ったこと。これだけバレンタインが騒がれているが、世の男性たちの心中はどうなんだろう?期待していないといっても、やっぱり気になる1日ではないか?別にこのイベント、ないならないでいいのに、あることで、うれしくもあり、さびしくもあり・・という場合もあるのだと思う。

l愛という名を借りて・・・。なんだかよくわからなくなってきているチョコ祭り。それでも感謝の気持ちを込めてのソフト&ささやかなチョコ交換は
日本人にきっと合っている。

それにしても、お届けされる全国の宅配業のみなさまにこそ、チョコを渡したい心境。せめて、送る人は早めに準備を・・。ちなみに、チョコの原材料であるカカオの生産量は減少方向のようだ。チョコを作りすぎ、売りすぎの影響ではないか。自然のバランスがここでも崩壊していく。いつか、バレンタインのイベントができなくなる日も来るかもしれない。

以上、今日はそんなこんなのバレンタイン狂騒曲、つれづれなるままに。

今日も明日も、感謝も愛も伝え続けよう。毎日がバレンタインだから。


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