あの東日本大震災と同じ年に、初のCDとエッセイ本をリリースした。書籍は出版社とのご縁があり、書店販売もしてもらい、自分でも販売した。おかげさまで今、手元に在庫はあまりない。
一方、ネットで「今尾昌子」と検索すると、公式サイトはもちろんトップに出てくるがその下あたりからは、その出版物の販売関連のサイトが出てくる。
購入いただいたか、プレゼントで受け取られたかはわからないが、どなたかが
今どきの古本屋さんに転売していただいたものが、再販されているようだ。
価格は30円+送料とか、「そうですか~。」という値段だ。定価でも販売しているサイトもあるようであるが、このように安価でわが著作本が販売されている現実を目にすると、いろんなことを思う。。
ふと思い出すのは、その震災の翌日に亡くなった作家のNさんのことだ。Nさんはいつも書籍の再販制度について、怒っておられたことを思い出す。作家として許せないしくみだとおっしゃっていた。
こんな風に本を売買する世の中になったら、新しい本が売れなくなる。印税で生きている作家さんにとっては困った制度であることは間違いない。
さて、何年経っても、自分の名前を検索すると、この著作のことが出てくるという現実。
思わず、全部買い取るか?いやはや、このままにしておくほうが、宣伝的には効果があるのか?と思い、結局今のところは、このままにしておこうと思っている。
いずれにしても、自分が何かしら一度発信すると、ずっと消えない、ずっと尾を引く。いろんな意味で・・。だから、発信するときは、リリースするときは後々のことも考えて、責任をもって行動するのが良い。