ここでも、手をあげてるよ。

Fお子様向けイベントは、ビジネスマンたちと向かい合うよりも、緊張する。
 毎月担当するたびに、慣れてきたといえばそうであるが、大人向けイベント以上にお子様の顧客満足を気にする。
泣き出す子はいないか?みんなノリノリになってくれるか?
自分が考える企画に、果たして今どきのお子さんは興味をもってくれるのだろうか?
さまざまな不安な気持ちを抱きながら、精いっぱい企画を考えて、ぎりぎりまで構想を練る。
今回は、笑いヨガと音楽と、ゲームと、ジャンケンが詰まったオリジナルプログラム。これらを40分ぐらいで行う。
なかなか、皆さんノリがいい。今日はうまくいきそうだ。
いい感じで、じゃんけん大会。
私とお子様がジャンケンして、一番になった子にはプレゼント。
ということで、お子様と対決した。そして、一見、順調に私に勝ったお子様に
プレゼント。
すると、もうひとり違うお子様が、「私も勝った」と小さくつぶやいた。
へ?そうだったのか。見えなかった。
それから、その少女のことがずっと気になった。じっと私を見ているように感じた。
イベントが終わってから、すぐその子のところへ行き、よく話して、謝って、景品を選んでもらった。何度も謝った。
彼女はずっと私の目を見ていた。許してくれるかな、もう来てくれないかな。
「本当にごめんね。許してくれるかな。また来てくれるかな?」
と言い続けると、彼女はうなづき、私とハイタッチした。

ああ。よかった。
お子様にもっと寄りわないといけない。見えないときもある。でも
もっと見ないといけない。

私もぼくも・・の不満がないように、小さなお客様の目に手に、心を配ろう。

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