前から気になっていた、カラオケのスタジオ的活用法。
ライブの前には、ピアノのあるスタジオをレンタルして、思いっきり声を出したりしているが、カラオケルームについても、もっと早く活用すればよかった・・と、このたび、再認識する機会を得た。
先日、ある仕事のミーティングで「ひとりカラオケ」の話題になり、ある女性が初体験されたその報告レポートを読んでいたら、そのときの彼女の不思議な冒険描写が、むずむずと私の背中を押した。
近所にカラオケルームはある、毎日のように通る。休日や週末夜はよく並んでいる。平日は入れそうだ。と思いつつ、すっと入るには、なぜか勇気がいる。でも、今回はそこを思い切った。そう、「むずむず」が勝ったのだ。
「いらっしゃいませ」と迎えられ、「ひとりなんですけど」に店のスタッフは何も動ずることもなく、普通に応対、案内どおり指定の個室に入った。
大きな窓があり、解放感。これまでカラオケといえば、夜のイメージだったのにこれはいい!気分が高揚した。平日の午後だ。窓から外を見ると、ネクタイを締めたビジネスマンたちが寒そうに歩いていて、なんだか不思議な感覚だ。なぜ、今自分はここにいるのか?いていいのか?という気分。とにかく窓から空が見えるというのも、前向きな気持ちになり、ここは自分にとっていい練習場かも?と歌う前から、この場所を好意的に受け入れる。
さて、それから、これからライブで歌うかもしれない、素材にするかもしれない曲などを選び、歌ってみる。それにしても、新しい歌を知らないな~と思いつつ、昭和の曲をひたすら選ぶ。
カラオケの伴奏は、ピアノで演奏するときの参考にもなるが、こちらの方がゴージャスだ。
しかも、マイクで歌わない会場もあるため、この練習場の方が豪華ではあるが、曲の感じをつかむには、そして何よりも不慣れな曲のメロディラインと歌詞を確認できるのはとてもいい。
そう、とくに今回は先に書いた、ビリーバンバンのナンバーを練習したかった。何度も何度も歌い、慣れるようにした。そして、スマホで録音。
2時間ひとりで借りるのはちょっと長かったが、ドリンクバーから、会員アプリから、さまざまな機能満載で、昭和生まれの私たちが青春時にお世話になったカラオケルームからは、グーンと進化して、これはすごいわ!しかも値段も安く、これなら、頻繁に通える。
帰るときに、店のスタッフに
「いい練習場をみつけたわ。予約ってできるの?気に入った部屋を希望できるの?」
と、いろいろ尋ねてみるが、いずれも対応可能のようだ。
今回一番驚いたのは、実は一人で来ている風の女性客に、何組かすれ違ったこと。通路に出ると、思いっきり絶唱している声も聞こえてきた。
いやー、おひとりカラオケって、ほんとうに浸透しているのだ。
これからは、ピアノスタジオと併せて、有効活用しよう。
一方、カラオケは10代後半から、お世話になってきた。
いろんな場面で、いろんな交友関係で・・・。ああ、青春を思い出すな~と
ちょっとセンチメンタルジャーニー、タイムトリップをひとり楽しむにも
ひとりカラオケは良いかも。
このテーマは引き続き研究していこうと思うほど、感慨深い体験であった。