送料と交通費の価値比較?

ある商品を買うには、その生産者から買う方法しかない場合。
送ってもらうか、届けてもらうか、取りに行くか。
ほとんどの場合は、送料がかかっても、送ってもらうことにするだろう。
私も多くの場合はそうしている。

でも、時々、取りに行くこともある。
それは、その生産者・作り手の顔を見て、話を少ししたい、聞きたいとき。
ついでがあるとき。
その取りに行くこと自体を小旅行のように、冒険のように楽しみたいとき。

だから、忙しいときはもちろん送ってもらうが、今回は送料と変わらない料金で行ける距離でもあり、ローカル電車に乗って出かけることにした。

「そんなわざわざ来なくていいですよ。送りますから」
「いえ、送料かかるので」
「でも、交通費かかりますよ」
「いいんです」

実際、その道中が珍しい場所だったり、わざわざ行かないと行かないような場所であると、本当にわくわくするのだ。
知らない駅に降りて、電車を乗り継いで、駅の案内をみながら、ああここはこういう町なのだ~とちょっと観光気分にもなって、その町にも新たに興味をもつ。

そして、駅あたりでその生産者と会う。さすがに駅までは出てきてくださる。
そして「わざわざ来ていただいて」と言っていただき、
では、せっかく来たのでコーヒーでも・・という話になり、
次の電車まで話をしながら、コーヒーをいただく。
地元の珍しいお土産などもいただき、単に商品を取りに来ただけでない楽しみが何倍にも膨らむ。

Amazonで頼めば、宅配業者に依頼すれば、簡単な時代。
でも、なんだか最近、そればっかりじゃないぞ。そっちの方向に皆がいってはいけないような気がして・・・。

お会いすれば、その商品への愛着も沸いて、応援もしたくなるし、相手の方にも喜んでいただき、こちらが色々教えていただくことも多く・・・。

不便なことをあえてやる。そんなことを少し心がけよう。
海外旅行もいいけれど、こんな風に用事を絡めた小旅行は日常的に楽しめる
出会いと交流の時間だ。
小さなことなのに、とても1日が豊かになる。



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