「やっぱり生がいいね!」と、これはビールの話ではない。
あるウェディングプロデュースの会社で働く、20代のプランナーたちとの出会い。彼らは、人生の新たな門出となる、記念の1年を新郎新婦とともに創る
仕事をしている。
昔からウェディングプランナーという職種があったのか?は定かではないが、
やはり、演出性高い、感動の時間を作るには、こうしたプロのサポートが不可欠だ。
あるきっかけで、婚礼の場でも生演奏を生かせないかという話になった。
過去にも何度かは、知り合いからの直接の依頼などで、披露宴の演奏やMCをお手伝いする機会はあった。はるばる東京から松本へ出向いたこともあった・・。といろんなエピソードが思い出されるが、最近はそういえば、参列もしていないし、結婚式場といえば、ディナーショーなどで利用させてもらっている
ぐらいであり、そのプランナーとの接点はなかった。
今回、そのプランナーとの出会い。まだ23歳、まだ27歳という社会になってまだ間もない方、仕事に対して新鮮な気持ちで取り組む、フレッシュな人たち。
もし、子供がいたら、それぐらいの年齢かもしれないので、まさに親子の感覚であり、彼らは平成生まれであり、こちらは昭和。いろんな意味でのジェネレーションギャップをすぐに感じることになる。
最近の婚礼では、BGMをCDなどの音源を取り込んだメディアを持ち込み、それを流すことが多く、生演奏を取り入れるケースは減っているとのこと。ひとつは身近な音楽でやりたい、手軽に音源を加工をできるようになったなどの理由が挙げられるが、一番は「生演奏」の良さを知らないということ。
その良さをぜひ、プランナーたちから新郎新婦に提案してもらいたいが、彼ら自身が生演奏を体験する機会をもたない、知らないから提案できない。
であればということで、この若きプランナーたちに、ピアノを囲んで、生演奏の良さについて、ときに弾き歌い、話した。
昔からよく使われている婚礼で使うBGM曲、世界のいろんなジャンルの曲、日本の曲、たとえば入場の時に使う、たとえば親御さんへの手紙を読むときの曲など・・いろいろ弾き語りしながら、この空間でいかに生演奏が似合うか、また生演奏であれば新郎新婦の顔を見ながら柔軟な対応もできる。
AIの時代であっても、やっぱり婚礼には、生が一番・・・などなど話した。
若きプランナーたちは、語るごとに、演奏するごとに、にこにこしながら、喜んで、ときには歓声も、拍手も・・・。1時間足らずの短い交流であったが、楽しみながら、生演奏の良さを体感いただけたご様子。
何事も自分が体験していないと、納得していないと、心からの提案はできない。
一方、自分が感動したことは、提案にも説得力がある。
自分がその場で一緒にその空間を盛り上げる機会があればもちろん良いが
そうでなくても、バーチャル、人工的なものに慣れている若き人たちに、
ライブの感動、生コミュニケーションの良さを伝えることは、コミュニケーションクリエイターとしての自分の使命としても、大変意義深いこと。
平成が終わろうとしている今、平成生まれの彼らとの出会い・交流はとても新鮮で、うれしいこと。
楽しんでいい仕事をしてほしい。