最近出会ったある人の言葉。「代理店の仕事って、何のために・・・が結局は、得意先のためしか・・ないんすよね」・・・。広告代理店も、旅行代理店もそうかもしれない。代理業という仕事が個のこのネット社会で変化してきたという一面もあるだろう。ずっとその世界にいると、自分の仕事は後世に残るかといった問に対し、何か作品で賞をとるとかでもない限り、なかなか残りづらいかもしれない。そして今は、直接クライアントが自分でできてしまう時代、代理店の存在意義はますます難しくなってきているかもしれない。
ある方は、その業界を抜け出て、自分が伝えたいものをカタチにする仕事、さらには、自分が伝えたいメッセージを後世に残す仕事がしたいと独立。今はとある歴史上の人物~誰も目を向けなかった人、継続して研究している学者もいない~の研究から、歴史小説を書き続けているとのこと。人は何でもって、自分の存在をこの世に残すことができるのか。多くは子孫を残して・・というケース。しかし、人間はそのためだけの存在ではない。考え方や作品を通じ、後世の人に役立つメッセージを残すこともできる。その方は歴史小説をもってということだ。私にはその才能はまるでないけれども、後世に大切と思うメッセージを残すことは大変大切だ。