歌神さんが降りて来る!

作曲家 遠藤実さんは、新潟ゆかりの方であることを、新潟に通うようになって知る。そしてつい最近、在りし日のインタビューを見て、雪国暮らしの厳しいご苦労が作品にも影響していたことも知り、作られた名曲のメロディの奥行き、深さに納得。とくに「星空のワルツ」は、正に厳しい雪国の夜空に輝いた、満天の星からヒントを得たらしい。

曲が出て来るときは、「歌神さん」が、何かの思い出の情景とともに、一緒に降りて来るのだそうだ。だから理屈からは曲は生まれない。確かにそうだ。

曲を作るという行為は、まさにそういう瞬間の創作。心の奥に溜まった苦しみや悲しみが、何かのきっかけに美しいメロディになる。

だから、いろんな感情、喜怒哀楽は創作の糧になる。だから、それ自体を大切にしていこう。そして、いつかのタイミングに「歌神さん」が降りてくれるよう、日頃から純粋な気持ちでいたいと思う。

今度、星空のワルツを、新潟の雪を思い浮かべて歌ってみたい。

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