小学生のころ、あこがれたフランスの世界。
それは、日曜洋画劇場のアランドロンからはじまった。
そして、その後、フランス映画の数々に、子供心にもなんともいえない
甘く切ない、美しいメロディーが使われていることを、エレクトーンの
教室で知った。そして、そのメロディを覚えた。
映画自体を観たのは、もっと大きくなってから。
最初は映画音楽から・・・
美しいスクリーンミュージックを作り続けたのは、フランシス・レイと、
ヘンリーマンシーニ。
前者はフランス、後者はアメリカの名画をより美しく彩った。
40年以上前に親しんだこれらの名曲は、今もわが心に不滅・・。
そんななか、フランシス・レイが最近96歳で亡くなったことを知った。
最近、その名を聞くことはなかったが、そうだったのか・・。
大変お世話になりました。と静かに手を合わせた。
アコーディオン弾きからはじまったらしい、この作曲家の人生。
ある愛の歌、白い恋人たち、男と女、パリのめぐりあい・・・
どれもこれも、ほんとうに美しい。
音楽は不滅だ。
パリへの憧れ、夢を少女時代の私に与えてくれた、もしかしたら
グラン・ルーの原点は、この偉大なる作曲家かもしれない。
死んでも残る美しい曲を。
改めて、人生の目標を心新たにする。