「移動式元気カフェ、本日営業」

ある仕事仲間より、1通のメール。「今日20時すぎお時間ありますか?よかったら少しお話ししたいのでお茶でも飲みながら・・・いかがでしょう?」彼女からのプライベートな誘いは初めてだ。ちょうど、さきほど会食キャンセルもあり、ホテルで仕事をしていたので、「はーい、お待ちしております」と返事をして、来訪を待つ。
「急にすみませーん」と申し訳なさそうな、でも笑顔で目の前に現れる。きっと会わない10日ほどの間に、いろいろあったか、あるいは何か私に言わねばならないことがあってかわからないが、ともかく1日ハードな仕事に疲れているのに訪ねてくれるとは嬉しい気持ちにもなり・・。
コーヒーを飲みながら仕事のことを話し始める。「実はなんだか疲れてしまって、元気もらいたいなと思いましたので、連絡しちゃいました」と話してくれる。
私自身は、この意外な一言がとってもうれしく、仕事でのおつきあいという関係だけでなく、人と人として、なんだか彼女との距離がより縮まった感じがした。年度末に向かい、次の1年はどうなるのかわからないが、一緒に行動した2年間がとても懐かしく、仕事そのもの、それ以外の寄り道や世間話の思い出も雪空にキラキラ光る宝物のように思えてきた。
「何もないけど、元気あります」そんな看板でも出して日々生きる。先の原稿にはジプシーと書いたが、あわせて「移動式元気カフェ」が潜在職業かな?そういえば、その前日もある方から「マーサからのメールで元気出ました」なんていう言葉もいただいていたな~。そんなことを思いながら、翌朝から雪の1日、越後の町々をフルに移動、いろんな方に会い話をし、話を聞き・・・無事ラジオの収録も済ませ、新幹線に飛び乗り、元気カフェも営業終了。このカフェは営業時間、かなり長いかも・・。

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