若いときは、自分が関わっていること、興味があること以外に目を向ける
ことは少ない。もちろん一生それで済めばいいが、年を重ね、いろんな環境変化により
いやおうなしに、これまで興味関心がなかった領域にも目を向けざるを
なくなるときが来る。
このことを、苦と思うか、人生の新たなステップと思うか。
どうせなら、後者と思い、知らなかった世界を知ることを
楽しい学び、新たな出会いと思いたい。
先日、高齢化社会に対応するサービスを紹介するNHKの番組で、初めて
地域包括支援センターという存在を知った。行政の窓口に行くよりも
こちらの方がより地域の住民に寄り添ってこまやかに対応してくれる
とのこと。もちろん行政との連携で成り立っている地域の窓口だ。
また、具体的に緊急案件がなくても、まずは何をしてくれるかを教えても
くれる。
そんなことで、高齢化社会の中でどんな支援があるのかを知りたく、
当センターに足を運んでみた。
アポイントをとっていったおかげで、ちゃんと責任者が時間をとって対応してくれた。
いわゆるお金に関する支援以外は、なんでも対応するとのこと。
もちろん窓口のスタッフがすべて対応するのではなく、内容によっては該当の
専門窓口を紹介してくれることもあるが、思ったよりも柔軟であり、好感触。
また、認知症発症後の対応ではなく、それ以前の予防についても支援があると
知り、これは大きな収穫。
やっぱり、困った事態になってからではなく、その前から対応しておくのが
良さそうだ。
今、親にとって良い環境を・・と思う。まだまだ元気であるが、環境的に
寂しくなっていく、車がなくなって、友人知人も減って、活動領域が狭まっていく。
そんななか、いろんな支援の手を借りて、親たちが楽しく地域で暮らせる
時間がつくれたらと思う。
親子でできることは、本当に少ない。そしてすぐ感情的になったり、
素直になれない。
福祉の場面では、第三者の手を借りる、プロにお願いするということは、
本当に大切だ。
改めてこの世界での仕事の大変さを思うと同時に、
尊敬と感謝の気持ちをもって、いいおつきあいをさせていただくことが
大切であることも知る。
ちょっとだけ勇気がいるけれど、そんな窓口も活用したらいいと人に進めたい。
ただ、もう少し入りやすくするといい・・。そんなこともお伝えしながら
うまく利用させていただければと思う。
なんでも経験、知らない世界も思ったらすぐ行動する。
何でも早めが良さそうだ。