大林監督の生きざまに、心打たれる。
ウソから出たマコト。
それが、監督の映画の真髄だそうで、
最新作のフィナーレではその言葉が
若き役者たちによって歌われるそうだ。
若い人に映画をつくる喜びを伝えたい。
との思いが伝わる最新作は闘病中の監督の命を
かけたものだ。
きっとおもしろ楽しい、また奇想天外の仕上がりに
なるのであろうが、そのプロセスは真剣そのものだ。
監督が若い役者に語りかける一言は、とても重く、強く、深い。
先日は大学で学生たちに語りかける監督の言葉を放送で聴いた。
その時も監督のラストスパートの力を感じた。
また、広島に生まれ育った監督の平和への思いは強く、
それが作品や言葉にも現れている。
余命宣告を受けながらも自らの使命を果たそうとされている
その姿勢に、感動を覚える。
命を全うされようとする人の生き方は、映画以上の感動だ。
どうかお元気に長生きしていただきたい。