長きにわたり、癌と戦っている知り合いに会いに行く。
前回お会いできたのが、約1年前。
「これから抗がん剤治療生活に入ります。冬眠です。しばらくお会いできませんが
春になったらお会いしましょう」
と握手して別れた昨年の秋。そう、その人の地元でのコンサートの日だった。
その後、メールと電話で時々様子を伺い、
手編みの帽子やストールを送ったり、なんやかんやで月日が流れ、やっとの再会。
一年ぶりのその方は、相変わらず気丈で人への思いやりを忘れず、
明日は検査だから自分は食べられないが・・・と人への食事に気づかい、
その人がホストとなって 旬のサンマやその人が好きなお料理をオーダー。
食事をする私たちの目の前で梅干し入りお茶を飲み、にこにこ笑って座り、
1年ぶりに話をする。
癌が体内に住んでいる。と普通に話し、もう付き合い方がわかったような口ぶりにも
さすがだと思う。
「でもね、樹木希林さんが亡くなったのは、残念で、考えさせれる。自分はどうなるんだろうと」
としみじみ・・。
わずか1時間半あまりの再会であったが、その方はやっぱり自分の人生を
精いっぱい戦っておられる・・といつもどおりの、変わらない明るいファイトに
感動・・。
一方。石破さん。こちらも、よくがんばられた。
誰もできないこと、しないことを自分の良心に誓って、自分の政治家生命にかけての
挑戦だったと思う。
こちらも自らとの闘いだ。
たとえは違うかもしれないが、
この2つの例は私のなかでは重なる。
人のために、社会のために生きる人。
自分に与えられた道を精いっぱいに生きる人。
自分と戦える人。
それこそが、まさに「よく生きる」ということだ。
戦うときは戦う。
戦いもせずに、負けることなかれ。