自分の生きてきた地域で、ド・ロ神父のことを知る人はほとんどいない。
長崎においても、その活動拠点である外海以外では、地元であっても
知らないという人もいるかもしれない。
私も外海に足を踏み入れるまでその存在も名前も知らなかったが、
そこにある出津旧救助院や出津教会などを訪ね、ド・ロさまがいかに、
日本の明治時代にこの地に貢献された方かを知り、今ではすっかり
ド・ロさまのファンである。
禁教時代に息をひそめて生きていた人たちが住んでいたこの外海で、
女性たちが自立できるようにと、いろんな教育を行われた。
キリスト教教育はもちろんであるが、パスタ麺、紅茶づくり・・・
などを地元の女子たちと作り方を教えた。今もその当時の畑や作業所
が残っており、今その歴史を大切に残し、次代に残そうという動きが
ある。
ド・ロ神父は教会建築から、印刷から、医学まで・・まさに
マルチな方であり、キリスト教の布教活動をしながら、さまざまな
角度から人々との接点をもち、その関係を大切にされ、生涯フランス
に戻ることなく、一生長崎の外海でその人生を終えた方。
たまたま、マイカレンダーの6月の写真は、まさにド・ロ様が自国から船で
取り寄せたオルガンと古時計とド・ロ様の写真が写っている。そして、
下の写真はドド・ロ様が手掛けられた、出津教会である。
あまりに美しい形で、いつもここに来ると、足をとめてじっと見る。
ド・ロさまが生きた時代にタイムトリップするのがとても好きだ。
あの遠藤周作も、おそらくここにも足を運ばれただろう。
そのド・ロ様のレシピにそってつくられたお茶が外海から届いた。
「ド・ロ様の黒い茶」と「青い茶」手摘み・手煎り・オーガニックと
書いてある全くのハンドメイドと近くの工場で焙煎されたものと
入っており、せっせと仕事をされるこの地域のお世話をされている
シスターたちの姿が浮かんだ。
ここには、都会の喧騒や最近多い物騒な事件はない。
もちろん長い暗黒の時代もあり、それに打ち勝ってきた歴史の上に
ある平和である。
フランス生まれのド・ロ様の外海愛をお茶をいただきながら、
感じさせていただくとしよう。
ああ、あのオルガンをまた弾きに行きたくなった。
何年か前、台風のときに新潟からのお客様を迎え、
ここで行ったコンサートも懐かしく・・・。
今、ド・ロ様が生きたこの土地で新たな取り組みがはじまっている。
一人でも多くの方に、知っていただけるとうれしい。
https://fr-doro.jp/


