


いつもある、いつでもある、そこにある。
と、生まれてから、自分の成長を見守るかのごとく、存在していたものが
なくなる。ついに、ここもか・・・。
何か月も閉店セールの車内吊りを見てきたが、これもまもなく終了か・・・。
小学生の頃、岐阜から名古屋まで毎日レッスンに通ったため、このデパート
の前は通っていた。
子どもであったため、ひとりで入ることはなかった。
半世紀が経ち、東京から名古屋へ移って9年、身近な食品売り場のひとつ
として愛用してきた。
ふるさと岐阜の店はとっくに閉店していたため、名古屋本店はひとしお
愛着もあった。
岐阜の高島屋は一昨年閉店してしまい、なくなったことを今も寂しいと
思いつつ、ようやく慣れてきた今、今度は名駅のこのお店が明日閉店となる。
再開発という未来に向けてのクローズとのことではあるが、ちょっと
複雑。
この数年、デパート店舗の閉店はいくつか見てきており、なんとも
いえない寂しさを感じ、時代の移ろいも実感して、こうやって
町は変わっていくのだな・・・としみじみ・・・。
昨日、帰り道に寄ってみると黒山の人だかり。
最後の買い物をしようと、見納め、買い収め・・・いろんな目的が
あるが、こんなにこの店に人が来ているのを見たことがない。
何か買わなくちゃと思って見ている人をしばらく観察していた。
有名ブランドの化粧品は、ほとんど品切れ。全部売れるのか。
思い出に買う人もいるのか・・・。ここで買ったという思い出。
デパートとはそういう存在感がある。
「あの時、あそこで買った(買ってもらった)」という思い出は
店がなくなっても消えない。
ふとロゴを見る。
きれいなロゴだな。これも時代の変遷とともに変化してきている
ようであるが、これが最後のロゴになるのだろう。
紙袋も、印につけられるテープにもこのロゴ。
実は、こんなにここのロゴを見続けたことはなかった。
これを考えたデザイナーさんは、今どんな気持ちだろうか?
店を出てから、何度も何度も振り返り、写真を撮る。
月が出ている。これもなかなか・・・。
今日、明日はさらに混雑するのだろう。
最後のシャッターが閉まるあの瞬間だけは想像するだけで
涙が出るので、行かない。
地域に愛されるお店。
時代とともに生き、そして終わる。
お客さんも、働く人も、感謝とそして名残惜しい
クライマックスになるだろう。
このロゴも間もなく見られなくなるのかと思うと
・・・。
しっかり自分の歴史とともに 胸に刻みたい。

